雅人君は、伊集院華子と約束をした。
今度のサッカーの試合で勝てなかった時は華子の約束をひとつなんでも聞いてやるという。

 以前からの華子のグループの学校内での横柄ぶりに腹を立て、正義感の強い雅人君と華子とがつい言い合いになった末の雅人君のその場しのぎの約束であった。

 雅人君にしてみれば、少々のことならやってみせて華子の鼻をあかしてやりたい気持ちもあった。

 しかし、雅人にとっては悲劇の序奏であったのは本人は思ってもいない。
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「罰ゲームは、あなたのイメージチェンジよ」
伊集院、静かにそう雅人君に伝えた。
その口には僅かだが笑みを湛えていた・・
その後、伊集院は雅人君を街中へと連れ出し、ひとつの寂れたビルの中にある一室へ入ったのであった。

 その人気のない一室はどこかのクリニックなのか、診察台や緻密そうな機械、器具が散乱していた。

 やがて、しばらく奥の部屋にはいったままだった華子が着替えて出てきた。
 華子はピンクの看護服を身にまとっていた。
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何がはじまるんだ・・
華子は雅人君に迫るや否や、予想もし得ない力で雅人君を診察台にねじ伏せ、恐ろしい素早さで彼の手足を皮のベルトで固定してしまった。

 雅人君には何が起こっているのかさっぱりわからなかった。どうして伊集院はこんなかっこうで、この異様な力はなんだ、・・・・

 誰もいない得体の知れない機械に囲まれた
中で雅人君を見つめる伊集院華子の目は、学校で見るそれとはまったく違う妖気を伴っていた。あの冷酷無表情な伊集院の表情が上気している。

その伊集院は上気したまま雅人に伝えた。
「アートメイクって知っている?
 ちょっとした科学的なお化粧なの。
一度メイクすると、5年間は何をしようが取れないの。便利でしょ。

素敵なイメージチェンジをしてあげるわ。
・雅・子・さ・ん 」
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さぁできたわ。起きてご覧なさい雅子さん。
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サッカー部のキャプテン雅人くん、明日からその顔で学校行かなくっちゃ。
ごめんね。ちょっと図に乗って濃いメイクになっちゃった。





いいでしょ透き通るような美白ファンデーションとセットで5年は絶対とれない保証付き。




ピンクの潤いたっぷりのルージュに、パープルな目元、チークはたっぷり、眉はもう生えてこないわ。一生細眉よ。







そうそう。頭もブラウンにしてクルクルパーマでセットしてあげたわ。もうこうなったら、どっから見ても女の子だものね。
サービスよ。うふふ・
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5年メイクされちゃうの巻
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